2月15日、埼玉・半田公園野球場で迎えたトーナメントの最終日。同時進行した準決勝2試合はいずれも、「全国予選へ向けたガチンコ勝負」の大会キャッチを想起させる熱戦となった。まずは2024年以来2回目の全国出場をうかがう山野ガッツ(埼玉)と、2023年の全国銅メダル以上を期すレッドサンズ(東京)による一戦をリポートする。
(写真=鈴木秀樹、大久保克哉/文=鈴木秀樹)
※学年未表記は新6年生
■準決勝1
2月15日◇半田公園野球場D面
山野ガッツ(越谷)
2001000=3
1100011x=4
レッドサンズ(文京)
【山】島村、渕川、塩見-吉岡
【レ】神谷、大塚-加藤、武内
本塁打/吉岡(山)
二塁打/塩見、冨田(山)
【評】山野は初回、先頭打者の秋山侑輝の内野安打と三番・吉岡泰平の左翼特設フェンス越え本塁打で2点を先取。レッドはその裏に連続四球の走者をバントで進め、内野ゴロの間に1点を返し、2回には連続四球と神谷駿の安打、武内瑛汰の左犠飛で追いついた。4回に塩見理人と冨田真平の二塁打で1点を勝ち越した山野だったが、勝利目前の最終6回、中前打で出塁したレッド・園田咲生に盗塁と内野ゴロで三進を許すと、暴投で同点とされた。無死一、二塁開始のタイブレーク7回、山野の攻撃をゼロで抑えたレッドはその裏、送りバントで一死二、三塁とすると、武内の申告敬遠に続き、押し出し死球でサヨナラ勝ちを収めた。

1回表、山野は秋山の内野安打㊤に続いて、吉岡が先制2ラン㊦


レッドは1回裏、一死二、三塁から生井咲汰(新5年)の遊ゴロで1点㊤。続く2回には二番・武内の犠飛㊦で2対2に


4回表、山野は塩見㊤と富田㊦の左越え二塁打で3対2に


レッドは5回から登板の大塚結心㊤が無安打投球。6回裏には園田が左前打から二盗、進塁打、バッテリーミスで生還㊦して3対3に


特別延長7回表、三塁手・神谷の本塁好返球㊤などで得点を許さなかったレッドはその裏、犠打、申告敬遠で一死満塁から野村咲翔が死球でサヨナラ㊦

第3位
さんや
山野ガッツ
[埼玉・越谷市]
※3位決定戦は7対0で勝利

強打健在、2年ぶり全国へ
2年ぶりの全日本学童マクドナルド・トーナメント出場を目指す山野ガッツは最終回までリードを奪いながら、二死からのバッテリーエラーで追いつかれ、タイブレークの末に勝利を逃した。

初回に吉岡泰平の左翼フェンス越え2ランで先制(=㊤写真)。いったんはレッドサンズに追いつかれたものの、4回に塩見理人と冨田真平、2本の二塁打で1点を勝ち越した。先発の島村力翔から渕川拓馬(=㊦写真)、塩見へとつないだ投手陣をバックが好守備で支え、再三のピンチを最少失点で切り抜け勝利目前まで迫りながら、悔しすぎる敗戦となった。


大会優秀選手に選ばれたのは冨田(=㊤写真)。この試合では先発の左翼から1回途中、二塁に移ると、右翼手前にふらふらと上がった安打性の当たりを最短距離でランニングキャッチ。再三の好守備でトータル3、4点ほどを防いだだけでなく、打っても4回に勝ち越し二塁打を放つなど、攻守でチームを支えた。「いつもは外野を守っています。際どい当たりを捕ったら盛り上がるし、抜けた打球のカバーとか、役割が多いのが好きなんです」と頼もしい。
初回に先制2ランを放ったもう一人のヒーロー・吉岡は「理想的なホームランを打てました。もう一本打てれば良かったんだけど、2打席目からは力んでしまいました…」と悔やんでいた。

新6年生チームを率いて2年目の瀬端監督は、2024年に全国初出場で1勝を挙げている

瀬端哲也監督は「よく守ってくれましたが、残念。ヒットや四死球で出た走者を、いかに本塁にかえすか。確実に得点につなげたレッドサンズさんとウチとで、得点力の差が出てしまいましたね」と天を仰いだ。それでも、レッドサンズを最後まで追い詰めた実力はさすが。「今年も埼玉は強敵が多いですが、頑張ります」と、この日の奮闘を前向きにとらえていた。